予想外のお誘い

前に取材でお世話になった法律事務所の事務員さんと飲む機会があった。オレが仕事で銀座に行った先がその事務所から近かったので、久し振りに顔でも見に行くか~と連絡してみたが、さすがに弁護士さんは忙しい。取材のときに対応してくれた事務員さんに「今日はM先生は打ち合わせで戻らないんです」と言われてしまった。
深い意味もなく「そうですか~、すぐ近くにいるんですけどね~」というと、事務員さんから「大島さん、私あと少しで出られるんですけど、ちょっと相談してもいいですか?」とお誘いをいただいてしまった!
いやいや、これは行くでしょ。ほらだって、相談だし。彼女が20代後半独身とか知ってるけど、そういうことじゃなくて、何か困ってらっしゃるワケですから、ねえ?

困ったときに頼られる男でいたいに+1 !

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ビール・串焼き・キャッシング?
彼女の知ってる店が近所にあると、法律事務所ビルの向かい郵便局前で待ち合せた。彼女はちょっと疲れた様子だった。細い路地の地下にある串焼き屋でカウンターに座る。ここはM先生ともよく来るなじみの店だそうだ。とりあえずのビールで乾杯し、「大島さんて、キャッシングとかします?」と聞かれたので「家とか車のローン組むのはしょうがないけど、日常生活でキャッシングはしたことないなあ~」というと、ダムの水が決壊したか
お金が戻るのはありがたいだろうケド
最近はCMでもよく見られるが、「過払い金返還請求」をする人が増えているらしい。「闇金」と言われる非合理な会社から法定利息(法律で課せられる正当な金利)以上の利息を請求されて、それを払った場合はお金が戻って来たり、払う予定の借金が削減されたりするのだ。裁判所に「過払い金返還請求」をする場合、まず債務者(依頼主)が弁護士に依頼して、弁護士から債権者(金貸し)に「受任通知」って書面を出して、「私が担当し
真昼のサスペンス?
彼女は「受任通知」を出してから数日間、ひっきりなしに鳴る電話に出ては「金返せや、オラァ!!」みたいな暴言を受けるらしい。彼女が借りた訳じゃないのに…。驚いたことに、M先生は「受話器からは刺せないから、大丈夫だよ」て笑ってるって!マヂで!?日中にM先生が裁判所に行くと、彼女は事務所で一人なんですけど…。不安だと思うよ。今は借りる側も賢いから「自己破産」する人も少なくないけど、そうすると5年くらいクレ