ビール・串焼き・キャッシング?

彼女の知ってる店が近所にあると、法律事務所ビルの向かい郵便局前で待ち合せた。彼女はちょっと疲れた様子だった。
細い路地の地下にある串焼き屋でカウンターに座る。ここはM先生ともよく来るなじみの店だそうだ。
とりあえずのビールで乾杯し、「大島さんて、キャッシングとかします?」と聞かれたので「家とか車のローン組むのはしょうがないけど、日常生活でキャッシングはしたことないなあ~」というと、ダムの水が決壊したかのように、彼女が喋り出した。
「ですよね、そういうものは仕方ないですけど、生活費って言いながらパチンコ代だった、とかってどう思います?それで結局どうにもならなくなってから、先生に相談してくるんですよ。あーいうのを『キャッシングブラック』って言うんですよね!?」
おお、アツい。
…どうやら彼女は今、「過払い金返還請求」の案件でストレスを負っているらしい…。

ハツと皮は塩焼き派に+1 !

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